油山データサイエンスとは、油山古墳研究において、情報科学、統計学などのデータサイエンスの手法・技術を応用し新たな気付きを見出そうとするものです。
これまで、駄ノ原・霧ヶ滝古墳群、鳥越古墳群、早苗田・鳥越古墳群の現状調査報告や、大谷古墳群、倉瀬戸古墳群、七隈古墳群、片江古墳群などの発掘調査報告などの調査結果を、データサイエンス手法を用い、新たな視点で遺跡の空間分布や遺物・遺構の形状計測などの情報を可視化し、遺物遺構の構造や性格、機能、役割を、新たな視点で知りことで、当時の人々の属性や生活様式などをより正確に知ろうとするものです試みです。
具体的なデータサイエンス手法の応用例としては、
油山古墳群の調査や分析における3D計測やGPS、GSI(地理情報システム)の活用。
油山古墳群各支群の石室平面や石室構造などの空間情報や出土遺物の属性データの分析
遺構立地場所、石室、墳丘、表採・出土遺物などの調査データのデジタル化とデータベース化
油山古墳群の遺構遺物の形状データや物性データのAIによる分析などIT技術の活用
データサイエンス技術を分析手法に加えることで、油山古墳研究のさらなる進展と新たなる展開を期待するものです。